うちのバモスさんが中古で納車されてから約4か月半。
元の走行距離は不明ですが、私の運転で4000kmあまり。
そろそろタイヤを交換する時期がやってきたようです。
納車時点のタイヤ

納車時には、2020年製ダンロップ(DUNLOP)もとい住友ゴム工業のエナセーブ(ENASAVE EC204)が装着されていました。
13インチ社外ホイール(ZELERNA)に、155/65/R/13のエナセーブ……???
(゚Д゚)
ここでバモスオーナーであれば気付くこと、規定の扁平率ではない!
整備屋で話を訊いて初めてこのことに気づきました……。
ガソリンスタンドでタイヤ交換を勧められたとき、何も指摘されずに65扁平のタイヤの話をされたので、ホイホイ買っていたらそのままだった(´・ω・`)
前オーナーがなぜ扁平率を下げたのか分かりませんが、とりあえず私は今回の交換で規定サイズに戻すことにしました。
(小さい分発進しやすいので、いわゆるストップアンドゴーが多い場合はこの方が若干良いのかもしれないけども……)
2015年式バモスの規定タイヤサイズは「155/70/R/13」
軽自動車用の、13インチという小口径では選択肢が限られますが、はてさてどのタイヤにしましょう(´ω`)ゝ
バモスに装着するタイヤの選択肢
国内メーカーに限ってみると、大体選択肢は以下の通り。(2025年3月時点)
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
・ニューノ(NEWNO)
・エコピア(ECOPIA NH200C)
横浜ゴム(YOKOHAMA)
・ブルーアース(BluEarth Es ES32)
・ブルーアース(BluEarth AE-01)
ダンロップ(DUNLOP)
・エナセーブ(ENASAVE EC204)
トーヨータイヤ(TOYO TIRES)
・ナノエナジー(NANO ENERGY3)
・プロクセス(PROXES CF3)
・SD-k7
飛び抜けて格安のSD-k7以外、全て低燃費タイヤ。
いわゆるエコタイヤしか選択肢がないんですね。
これが軽自動車の宿命であります。
タイヤ選びの指標
タイヤメーカーは種々あり、1つのメーカーでも複数種類が販売されている中、そこから選ぶ決め手は何でしょうか。
分かりやすいのは価格ですが、やはり安ければ良いというものではありません。
タイヤの性能にも目を向けるべきでしょう。
そこで一つの指標になるのが、タイヤ公正取引協議会の公表する資料です。
公取協に対して各社がタイヤごとの性能試験データを提出し、それが公開されています。
その結果を、表にまとめました。
(155/70/R13においての数値)
転がり抵抗(RRC)=数値が小さい方がタイヤが転がりやすく、燃費性能が良い。
ウェットグリップ=数値が大きい方がグリップ力が高いためブレーキングが良い
メーカー | モデル | 転がり抵抗(RRC) | ウェットグリップ |
BRIDGESTONE | NEWNO | 8.5 | 140 |
BRIDGESTONE | ECOPIA NH200C | 7.8 | 143 |
YOKOHAMA | BluEarth AE-01 | 7.7 | 128 |
YOKOHAMA | BluEarth-Es ES32 | A(7.8-9.0) | 131 |
DUNLOP | EnaSave EC204 | 7.4 | 132 |
TOYO TIRES | NANOENERGY 3 | 8.9 | 127 |
TOYO TIRES | PROXES CF3 | 9.0 | 140 |
TOYO TIRES | SD-K7 | 10.5 | 125 |
赤文字=微妙
黒文字=まぁまぁ
青文字=良好
数値から言えば
数値だけで見ると、トーヨータイヤのSD-k7は、安いだけあって性能が悪く見えますね……。
転がり抵抗は、5段階等級の下から2つ目のB。
それも、あと0.1で最低ランクのCという数値です。
ウェットグリップも最低ランクd(124)スレスレのc。
いくら安くてもこれは嫌だなぁ(;´Д`)
ナノエナジーも、同様に微妙ですねぇ……。
それ以外は、皆ある程度良さそうに見えます。
ただ基本的には、転がり抵抗が良ければウェットグリップが微妙に、
ウェットグリップが良ければ転がり抵抗が微妙に、という傾向になりますね。
その中でもBRIDGESTONEは、他社に比べて両立出来ている感じに見えます。
さすが、4社の中で最も世界的に有名なブランド、といったところでしょうか。
特にECOPIAはすごいですね……価格も一番高いんですが!
とりあえず8択から5択へ
性能表から鑑み、個人的にはおよそ5択に絞られると思います。
BRIDGESTONE
・NEWNO
・ECOPIA NH200C
YOKOHAMA
・BluEarth-Es ES32
DUNLOP
・ENASAVE EC204
TOYO TIRES
・PROXES CF3
以下、1つずつ簡単にですが。
BRIDGESTONE 「NEWNO」
2023年はじめ頃に発売された、新しい製品です。
つまりは、最新技術が使われているわけですね。
価格は、BRIDGESTONEの中ではエントリーモデルのため安め。
2025/3時点で4本2.5万円くらいです。
世界トップのタイヤメーカー製品を、安価に使いたいのであればオススメできる製品ですね。私は名前がダサいので除外しました(゚Д゚)
BRIDGESTONE 「ECOPIA NH200 C」
2022年はじめ頃発売と、これも比較的新しめの製品です。
転がり抵抗とウェットグリップ性能が、数値だけ見れば選択肢の中で最も良い……。
しかし価格が最も高くもあり、2025/3時点で4本3.1万円くらいです。
価格を気にしないのであれば、これを選べば間違いないような気がします。あるいはえこぴあという名前がダサいと感じるのであれば(ry
YOKOHAMA 「BluEarth-Es ES32」
2021年下旬発売の製品。
AE-01の方は2010年発売と古いため、旧設計かと除外しました。
横浜ゴムで選ぶなら、こちらかと思います。
店によって価格差が大きいですが、概ね4本で2.4万円くらいです。
スタンダードな性能で、「YOKOHAMA」ブランドに惹かれるのであれば、オススメです。
ネーミングも、個人的には好きですね(´ω`)青い地球
DUNLOP 「ENASAVE EC204」
2018年はじめ頃発売の製品。
少し古く感じますが、転がり抵抗の小ささはピカイチ。
低燃費タイヤとしては最良の選択肢だと思います。
ウェットグリップも十分な数値で、少しでも燃費を良くしたいならば良い選択肢かと。
価格も4本で概ね2.3万円くらいとお安め。
ただ、ダンロップ(住友ゴム系)は持病があるようです。
サイドウォールのひび割れという病が(゚Д゚)
↓のような感じで、サイドに亀裂が入りやすいという声が、インターネット上では数多く見られました。

これは私のエナセーブですが、製造から4年半。
中古車に付いていたタイヤなので、「ダンロップだから」とは言えませんが、ひび割れ報告が異常に多いのでその傾向はあるのでしょうね。
紫外線に晒されないガレージ・車庫に駐車する方。
あるいは長距離を走って経年寿命までにスリップサインが出るような方には、オススメできるタイヤだと思います。
そうでなければ……ひび割れ怖いね(´・ω・`)
TOYO TIRES 「PROXES CF3」
2024年はじめ頃発売と、選択肢の中で最新の製品です。
かつ、この中で唯一の「コンフォートタイヤ」兼エコタイヤ。
静粛性・衝撃吸収性を求めたコンフォートタイヤを掲げた製品を選ぶなら、これしかないですね。
価格もお安く、4本で概ね2.4万円程度。
プロクセスというと、トーヨーの中ではフラッグシップブランドのようですが……他社エントリーモデルレベルの値段なんですねぇ(´・ω・`)
ただ、トーヨータイヤは不祥事が多く……。
・2007年の断熱パネル認証不正
・2010年の産業廃棄物無許可業者への委託
・2015年の免振ゴムと防振ゴム性能試験データ改ざん
・2017年のシートリング検査不正
・2024年のN-BOX不適合部品供給
と、数多の不正行為が行われています。
はっきり言って、企業としての信頼は(´・ω・`)ナイ
PROXES CF3の提出試験データも、正直違和感があります。
14種類のサイズでデータが提出されているのに、転がり抵抗の数値が9.0と7.7の2通りだけ……ってそんなことあるんですかねぇ。
ナノエナジーやSD-k7のデータも、等級ボーダーラインに対してプラス0.1や1の数値で出し、見かけのグレードだけ良いように見えるのがなんとも。
不祥事の前歴がなければ「まぁそんなこともあるか」で終わるんですけどもね。
そのような企業風土を気にしなければ、唯一のコンフォートタイヤとして良い選択肢だと思います。
結局湿気は何を買ったのか
結局私は、不祥事タイヤのPROXES CF3を買いました。
コンフォートタイヤの名目にまんまと釣られました、ハイ。
価格は、送料込みで約27500円でした。

タイヤの内側はこんな感じになっています。
製造半年前のものが届いたのが少し残念。

あいにく自分でタイヤ交換をする技術も道具も持ち合わせていないので、整備屋で交換をお願いしました。
工賃は廃タイヤ等含めて11000円あまり。
結局タイヤ代含めて今回の交換は3.9万円ほどかかりました。

交換中……タイヤホイールを外すとこんな感じなんですねー。

調整中のタイヤたち。
ホイールにはめこんで空気を入れると、一定のところで「ッパァンッ」と破裂するような音がするんですね。

というわけで、タイヤ交換完了!
付替え作業、ありがとうございました(-人-)
PROXES CF3の走り心地は
まだ付け替えて数十キロしか走っていないのでなんとも言えませんが、ヒビワレエナセーブと比べると乗り心地は良いです。
ロードノイズは、周波数が少し高くなり、音圧は確実に下がりました。
衝撃も(それなりに硬化した経年エナセーブと比べても仕方ないのですが)吸収してくれている印象です。
乗り心地については、また数千キロ走り込んだところで改めて書きたいところですね。
ひとまず、タイヤ交換完了ということで!
次は近いうちに、車底の予備タイヤを交換しよう……。
(恐らく新車時からそのままのファルケンバリッバリ硬化ひび割れタイヤが今回明らかに(;^ω^))
そのときはエンジンオイルも交換だーい。
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