燐寸の本数を予想する(日東社並型編:第1回前編)

燐寸・マッチ

さて、昨日に引き続き燐寸の話です。
今日は、日東社が兼松日産農林(兼松サステック)から引き継いだブランドのうち、100均で取扱いのある3種について取り上げます。
これらを標本に、箱を開けずに燐寸の本数を予想しよう、というのが目標です(゚Д゚)

まずブランド紹介

桃印

言わずと知れた桃印燐寸です。
日本国内で、最も有名な商標マッチなのではないでしょうか。(パイプ印の方が有名かな?)
ダイソーやセリアといった100円均一では半ダースパックが、各スーパーマーケットなどでは1ダースパックが売られています。

兼松時代はJISマークがありましたが、日東社への商標譲渡後は撤廃されました。
それに伴い、稀にJIS規格外のものもあるかもしれません。
(ダイドーから委託された旭馬で、最近買ったものには36本しか入っていない個体がありましたので)

ロット番号の付し方が、兼松時代には打刻だったのが日東社では印刷になっています。
(兼松のものは、写真の分だと右一番上の葉っぱのちょっと上くらいに刻印があります)
日東社のロット番号は、最近の分では6桁ですが、初期は5桁でした。

燕印

次は燕印、こちらも桃印同様に広く売られています。
100円均一で売られている三倍型サイズの裏面には、商標の歴史が書かれています。
1891年から使われていたとのことですが、その頃は良燧社(りょうすいしゃ=RIOSUI. CO.)の扱いですね。

三倍型について、黄色地のものはダイソーの取扱い、生成はその他100均の取扱いです。

そこから数々の会社の手を渡り、現在へと至っているわけです。
感慨深いですねぇ。

象印

他のものもサイズで多少の相違はありますが、象印は特にデザインが異なりますね。
並型の象は、かなりデフォルメされた感じ。
家庭小型も並型ライクなデザインなのですが、並型の象よりも額がかなり広くなっています。

兼松日産農林時代の終焉ロットでは、各々マッチクラブのURLが書かれていました。
このマッチクラブも2016年末には解散(1986年11月21日設立~2016年12月27日解散)1し、サイトも当然残っていません。
現在(2024/03/03)同URLにアクセスすると、コンピュータウイルス感染源の有害サイトに飛ばされるので、アクセスしませんように…orz

こういう具合のサイトでした。URLは上の象印燐寸裏面写真の通りです。(現状の危険性を考慮してテキストでは示しません)

後編へ

なんだかブランド紹介だけで長くなってしまったので、投稿を分割します。
後編へ続く(゚∀゚)

  1. 黒田康敬 2017 「マッチクラブのこと」【http://www.nostalgia.co.jp/matchlab/stories/s0068.html】(2024/03/03閲覧) ↩︎

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