今日は燐寸の日です。
5月12日や9月16日もマッチの日ですが、今日3月9日もマッチの日です。
今は亡き燐寸俱楽部の制定
1986年11月21日に設立された燐寸倶楽部。
その会員が集って1995年に制定したのが、燐寸の日。
3月の”March”とサンキューベリマッチから繋がって3月9日になったとのことです。1
燐寸に思いを馳せる
最近、とある田舎の古いお店で、日産農林工業の燕燐寸を頂きました。
高校時代に通りがかって目をつけていたものの、結局卒業まで行かず、数年越しに訪れたお店です。
藍抽斗の燕がチラリと見えたとき、ありていに言って心躍りましたよ(´ω`)
現在は日東社が引き継いだ燕燐寸ですが、以前は別の会社が製造販売していました。
日東社の前は兼松サステック、兼松サステックの前は兼松日産農林、兼松日産農林の前は日産農林工業という具合です。
兼松日産農林が兼松サステックに社名変更してから日東社へ譲渡するまでは期間が短いので、サステック名義の燐寸は出荷量が少ないでしょうね。
この日産農林工業製燕燐寸は、なんと両側薬。
日産農林工業という時点で1991年以前の品物と分かりますが、両側薬となると、今から40年は前のモノでしょう。
この子は私の2倍、この世界を生きてきたわけですねぇ…(。´ω`)
裏面は”TSUBAME MATCH”の文字があります。
兼松日産農林時代では、既に両面が燕のラベルになっていましたが、私はこちらを推します。
なにせ、側面に「▲こちらが上です▲」と書いているのを見ないと、どちらが上なのか分からんのですよ(;´Д`)
この旧バージョンに戻してほしいものです。
現行品と比較するとこんな感じ。
上部の社名について、フォントが結構異なります。
下部の”BEST SAFETY MATCH”と整合性が取れているのは、やはり旧版ですね。
現行のフォントは、細すぎて全然”マッチ”していません(笑)
あとは、印刷の赤の色味が、日産農林工業製の方が強い印象。
現行品は、少し橙成分が感じられます。
(経年変化あるいは気のせいでしょうか)
燐寸は良い
燐寸は良いモノです。
スウェーデン等北欧が発祥ではありますが、ある種日本の文化と言ってもいい気がします。
未だに製造産業として残っているのも、日本とスウェーデンくらいのもので、他国は輸入に頼るのみですからね。
しかし、品質が落ちてきているなというのが正直なところ。
日東社最後の希望(JISマーク付き)である時計印が、JIS規格を大きく割って入本数”31本”だったのには、衝撃が走りましたよ(゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚)
(これはまた別投稿で書きます)
それでも、燐寸は良いモノです。
煙草は全く吸わず、線香を立てることも滅多とないので、正直なくても困らないのですが、多分死ぬまで燐寸は手元に置いておくでしょう。
燐寸はなぜか、心躍らせてくれます。
- 黒田康敬 2017 「マッチクラブのこと その1」【http://www.nostalgia.co.jp/matchlab/stories/s0068.html】(2024/03/09閲覧) ↩︎
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