【商標燐寸紹介シリーズ 第2回】単鹿(鹿牌)【明燧社】

燐寸・マッチ

商標燐寸紹介シリーズ第2回(`・ω・´)いぇーい
今回は、現在生き残っていない商標を勝手に復刻させたものをご紹介。
明燧社の鹿牌ですドーン。

明燧合資会社

コイツが商標登録されたのは1918年頃。
出願人は、明燧合資会社らしいのですが、どういう会社なのか分かりません(´;ω;`)
最終的には日産農林工業が商標権を受けていることから、大同系か日産農林に吸収されたのでしょう。
しかしまぁ、鹿が良い表情してますね。

火柴

側面に「火柴」と書かれていますが、これは中国語です。
huochai、燐寸を中国語で言うとそうなります。
当時は、中国の燐寸市場はスウェーデンと日本の独壇場だったんですね。

そのような状況から脱するため、河北省の泊头火柴や辽宁(遼寧)省の惠临火柴などが海外資本に対抗し、自国での生産を増やしていったそうな。1
日本でも燐寸生産をやっている会社がどんどん潰れて製造者は2社しか残っていないように、中国も同様に燐寸業界はほとんど死んでいます。
かの泊头火柴も、2012年には潰れてしまったんですねぇ…。2(実物見たことないケド)
商標自体は、細々残っているようです。

単鹿

さて、話を単鹿さんに戻しましょう。
そういえば、「単鹿」というよりかは「單鹿」でしょうか。
当時はまだ毛沢東の文字改革が敷かれる前ですから、中国では繁体字が使われていたわけですね。
今売るなら「单鹿」になるのかな(´・ω・)

単鹿があるなら、双鹿もあるのかというと、多分あります。
日本国内でも、一天狗・二天狗・三天狗などといって、数を変えて別会社が商標登録するのがありましたからねぇ(笑)
双鹿と言えば、電池の会社が現在はありますね。
“pair deer”というと、電池コレクターからすると有名どころです。

鹿牌の燐票は、深い朱色が綺麗な良いデザインだと思います。
(白抜き部があってもいい気はしますが)
現存商標だと、鹿のデザインはもうないんですよね、残念!
中外のたいこしか、復活しないかなぁ…。

参考資料

  1. 百度百科 ? 【https://baike.baidu.com/item/%E7%81%AB%E6%9F%B4/5981?fr=ge_ala】(2024/04/21閲覧) ↩︎
  2. 百度百科 ? 【https://baike.baidu.com/item/%E6%B3%8A%E5%A4%B4%E7%81%AB%E6%9F%B4/10452549?fr=ge_ala】(2024/04/21閲覧) ↩︎

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